本文へスキップ

西宮山岳会公式ホームページ Since July 7th 2017

活動レポート

会報の抜粋記事(山ある記)を、ご紹介します。

二上山駅から銀峰を経て雄岳・雌岳へ ~二上山~

記:T.Y
実施日:2024年2月17日(土) 天候:晴れ
参加者:18名
コース・タイム:二上山駅9:00~登山口9:20~銀峰10:15~雄岳10:50~馬の背11:15~雌岳11:25(昼食休憩 12:00まで)~岩屋峠12:20~祐泉寺12:35~傘堂13:10~当麻寺13:30~当麻寺駅13:50

 二上山コースは、飛鳥・奈良時代の史跡をたどるのが趣味の私としては、大変楽しみにしていた山行だ。万葉集には、“ふたかみやま”と、その名前も見えるが、現在は、“にじょうざん”と呼ばれることが通例である。ここは、奈良と大阪の県境にあたり頂上からは奈良盆地、かつて藤原宮などがあった地が眺め渡せる。奈良の魅力は1300年前に確かにここに住んでいた人々の痕跡がこの現代にもふと顔を出すところだと思う。
 二上山には、大津皇子の墓があり宮内庁管轄のいかめしい立て札に守られていた。大津皇子は、天武天皇を父に持ち、かつ天智天皇の孫にもあたり、皇位継承の有力候補の一人であったが、まだ皇位継承ルールもはっきり定まっていない時代、後継者争いに敗れて死を賜る(要は自害)こととなり、この地に葬られた。また、姉の大伯皇女も伊勢の斎宮に使わされたあと、謀反人の姉ということで結婚することもなく早世してしまう。
 いろいろな思いが巡る中、Tリーダーの先導で、山行は順調に進み、やはり飛鳥時代からの史跡当麻寺へと無事下山。このお寺は想像よりかなり立派で、東塔、西塔も揃い、よく手入れされた庭は梅が満開であった。ここが中将湯や陀羅尼助という薬の発祥の地であるとのことも初めて知る。
 春のような穏やかな一日、最後は、リーダーがあらかじめ予約しておいてくれた中将堂本舗の中将餅(生のよもぎたっぷり!)をお土産に帰路についた。本当に、奈良の魅力はつきないなー!

 計画してくださったTリーダーまた、ご一緒してくださった皆様、ありがとうございました!

公開ハイク 生駒山

記:S.K
実施日:2024年2月17日(土) 天候:曇り後晴れ
参加者:17名
コース・タイム:近鉄生駒駅 9:00出発―9:15 宝山寺参道公園(体操)9:30―9:40 宝山時 9:55―10:10 岩谷の滝 10:20―10:45 生駒ケーブル山上駅(トイレ休憩)10:55―11:15スカイライン展望台(昼食)11:45―12:10 暗峠 12:25―12:40 ぼくらの広場(トイレ休憩)12:55―13:10 客坊展望台―13:55 東大阪市立郷土博物館(ティータイム)14:25―14:45 瓢箪山稲荷神社 14:55―15:05 近鉄瓢箪山駅

 近鉄奈良線生駒駅から石畳と階段続きの宝山寺の表参道を登る。参道両側には今なお古びた旅館や土産物屋が建ち並んでいる一方で、インド人経営のヨガ教室やインド料理屋まであるのは場違いに感じる。曇天だが汗ばんで来る。境内手前の公園で自己紹介と体操、衣服調整を済ませて境内へ。
 宝山寺は生駒の聖天さんと称され商売の神様として崇められている。役行者が655年に開山した大聖無動寺を湛海律師が1678年入山して10年を掛けて伽藍を再興し宝山寺と改名した。本堂の背後に般若窟と称する自然の岩屋があり、弥勒菩薩などの仏像や御堂が麓から眺められるが残念ながら立入禁止になっていて近くまで行けない。高野山の様に両側に地蔵や石像の建ち並ぶ道を登り、脇道から生駒ケーブルを横切って岩谷の滝へ下る。昔は滝になっていたのだろうが今は一筋の水が筒から流れ落ちていて、白装束で禊(みそぎ)をしている人が居た。生駒ケーブルへ戻り舗装された側道を登ると生駒山上駅に着く。
 生駒山上遊園地は3月まで休業中だが、今日は子供向けの雪まつりイベントがあり子供連れの家族で駅前広場は混雑していた。遊園地の遊戯施設のど真ん中に生駒山頂の一等三角点がある。遊園地を抜けて暫く下ると車道に出て、スカイライン展望台で昼食。ここからは大阪平野の一望と、遠くに 六甲山脈や金剛、葛城山の眺望が素晴らしい。一昨日の雨で所々ぬかるんだ道を更に下って行くと暗峠。大阪から伊勢へ抜ける旧街道で、茶屋や旅館が建ち並んでいたそうだが今は車のすれ違いが困難な石畳の国道308号線で、茶店が1軒営業している。これから下り一方かと思いきや暫く登りとなり、なるかわ公園を経てぼくらの広場でトイレ休憩。
 ここからの眺望も良い。桜の大木が数本あり、満開時のお花見は最高だろう。客坊谷を下り、老朽化で昨年来休館中の東大阪市立郷土博物館の空き地でティータイムにする。周囲は山畑古墳群になっており、大和朝廷に仕えた豪族達のものと思われる古墳が点在している。街中を通り、日本三大稲荷の瓢箪山稲荷神社を経て近鉄瓢箪山駅着、解散。

宝山寺本堂と背後の般若窟
暗峠
スカイライン展望台にて

高見山 1248m

記:Y.H
実施日:2024年2月12日(月・休) 天候:曇り
参加者:計6名
コース・タイム:榛原駅8:15=(バス)=8:53高見登山口9:12→10:26小峠→10:45杉谷平野分岐→11:54高 見山(昼食)12:25→13:00杉谷平野分岐→13:40高見杉→14:21たかすみ温泉15:30=(バ ス)=16:17榛原駅
  歩行時間:6.5時間、歩行距離:7.2km、↑↓814m

 5年前に西宮山岳会入会を決めた思い出深い記念すべき山が高見山です。六甲全山縦走で西宮山岳会を知り、東半縦走のトレーニングに参加させて頂いた後、初めて参加した公開ハイクが雪一杯の高見山でした。入会翌年の例会では雪無し強風ドロドロ、滑らないよう歩くのに必死でした。今回も暖冬。雪は望めないかも。でも入会5年を迎えるに当り是非高見山に登ろう!と決意。
 バスの都合で1日延期が幸運をもたらしてくれました。前日夜に雪が降ってくれて雪の中を登ることが出来ました。小峠、前はここでアイゼン付けたなぁ、など思い出しつつも、今日の登り方、速い!いやそう思うのは私の老化のせいか?頑張らねば!と言い聞かせ一歩一歩歩を進めました。
 分岐以降は傾斜が緩み少し楽に。雪は深くなりウキウキワクワク。ところが頂上近くなると強風。雪山を甘く見ていた私の顔面は凍傷にかかるのでは?と不安になるくらいの寒さ、冷たさ。強風の中、上着をプラス。こんな状況で仲間を立ちんぼさせるなんて最低!今冬3座目の雪山なのに情けない。自分を叱る。
 頂上到着。風が強いのでお社前の小屋は一杯の人。集合写真を撮りお社の後に回る。風は無く山一面の霧氷を眺めながらゆっくり昼食をとる。霧氷の中の下山、上から見下ろす霧氷もまた格別。このまま降りてしまうのが勿体ないような景色の連続。雪と霧氷を堪能した一日でした。有難うございました。
 バス待ちに食べた山賊汁、とても良いお味でしたがお汁と飲み物だけ、はちょっと寂しかったかな。

表六甲でも氷瀑が見れます(表六甲氷瀑山行)

記:S.K
実施日:2024年1月31日(水) 天候:曇り一時小雨
参加者:9名
阪急六甲駅 9:00出発―9:15 護国神社(体操)9:25―9:45 長峰橋 9:50―10:45 寒滝 11:00―11:15 勧進滝 11:30―11:50杣谷峠(昼食)12:25―12:30 アゴニー坂―13:00 掬星台(ティータイム) 13:30―14:00 行者堂跡 14:05―14:50 王子公園西口―15:15 阪急王子公園駅

 定員10名で締め切ったが体調不良で急遽欠席者が出たため9名で出発。曇天だが六甲山の氷瀑は期待できそうもない。護国神社で準備体操をして衣服調整。長峰橋から山道となり、杣谷沿いに登る。途中何度も渡渉し、第三砂防ダムを超えて堰堤内に木の根を掴んで下り寒谷に懸かる摩耶の隠れ滝と称される寒滝を見る。落差20~30mはあるが、いつも水量が少なくてあまり迫力が無い。コンクリートの手摺の付いた道を登ると右手に本命の勧進滝が現れる。
 昨年、一昨年の同時期には全面氷瀑が見られたが今年は暖冬で、1/24の寒波で氷結した滝が1/29-30の陽気で溶けてしまい、残念ながら溶け落ちた氷塊が残っているだけだった。落差7mだが全面凍結すると紅葉谷の七曲滝に劣らない素晴らしい景色である。集合写真を撮って暫く登り、杣谷峠で昼食。ここのトイレは冬季閉鎖で、一人用の仮設トイレがあるのみ。
 穂高湖一帯はまだ工事中のため4/15まで立入禁止。小雨が降り出した。ドライブウェイを少し歩き、アゴニー坂を登るが、ここも全く残雪無し。掬星台でティータイム。粉末甘酒を初めて試してみたがまあまあいける。摩耶史跡公園(旧天上寺跡)には2018年の台風で倒れた杉の大木がそのままになっていて下をくぐる。天上寺も1976年の火災で全焼して少し上の現在地に移転している。仁王門は残っているが、仁王像は現在の天上寺に移転されている。
 ここから上野道と分かれて青谷道を下る。途中に神戸唯一の茶畑、静香園がある。王子公園を西から東へ突き切ってほぼ予定時間に阪急王子公園駅に到着、解散。折角氷瀑を楽しみに参加された皆さん、残念でしたが来冬を期待していてください。

今年の勧進滝
昨年の勧進滝
前の3名は揃いのミレーシャツ
氷塊のみ残っていた勧進滝(寒滝)にて

『赤穂の山と温泉と食を味わう冬の一日』

記:O.T
実施日:2024年1月24日(水) 天候:快晴
参加者:会員7名
コース・タイム:9:30播州赤穂駅~9:40雄鷹台山登山口~10:55雄鷹台山頂上(昼食)11:400~12:05雄鷹台山登山口~12:10播州赤穂駅12:25発のバス→13:00ホテル「潮彩きらら吉祥」温泉タイム♨ 14:30周辺散策、ティータイム、16:32発のバス→16:55播州赤穂駅17:00夕食~19:30播州赤穂駅発の新快速乗車

 暖冬だったはずなのに今期一番の寒波襲来!雨女の私は雪まで呼んでしまうのか?!と自らを恐れながら防寒対策を念入りに家を出ました。 しかし晴れ女(男)達のお陰で赤穂は眩しいほどの快晴。
 1合目2合目と標識に導かれながら1時間程で山頂に到着。この2ヶ月、娘の出産に伴い「育休」と称して山歩きご無沙汰だった私には程よいトレーニングコースでした。
 山頂からは小豆島、家島、四国まで見渡せ、海もキラキラ光ってとても綺麗。もう少し歩きたい気持ちを堪えて見晴らしの良い山頂で昼食、楽しい撮影タイムの後、登って来た道をピストン下山しました。
 今回のコース、実はここ2年ほど温めていながら未だ実現出来ていない「みかん狩りハイク」のコースをアレンジしたもの。メインのみかん狩りに変わる目玉として今回絞り出した案が赤穂の温泉と冬の味覚。日帰り温泉や牡蠣小屋の営業時間、移動手段と時刻表などスマホを駆使して立てたタイムスケジュール、全て計画通りにこなせたのもメンバーの皆様のお陰です。露天風呂の寒風にキャーキャー言いながらも温泉で芯まで温まり(お喋りに夢中でついつい長風呂に…)、美味しい冬の味覚もお腹いっぱい堪能でき、本当に楽しい冬の一日でした。 次回は11月にリベンジみかん狩りハイクです。
 乞うご期待!

新春ハイク「大本山 中山寺・奥の院・清澄寺清荒神 三寺参り」

記:M.T
実施日:2024年1月10日(水) 参加者:会員19名
コース・タイム:中山観音駅9:25~大本山・中山寺参拝9:50-10:20~シンボル広場~夫婦岩 10:40~中山奥之院参拝11:55~やすらぎ広場12:15-12:45~清荒神清澄寺参拝13:05-13:30~阪急清荒神駅14:15解散

 今年も中山新春ハイク企画しましたが雨予報で心配、何とか持ちそうなので決行した。
 曇り空の中大本山、中山寺・五重塔「青龍塔」にお詣りしてシンボル広場で1月入会のHさん、Kさんの紹介し、2班に分れ班長をOさんにお願いし、出発。新春ハイクなので参道を歩きました。参道には丁石があり、壱丁~十八丁超えたら奥の院です。奥の院に参拝し、昼食場所のやすらぎ広場に着く。
 小雨は降り出しましたがHさん、Oさんにお願いして手袋してのアイゼンの装着方法などお願いしました。昼食して清荒神清澄寺へ。荒神さんに着いたら目につくのは樹齢400年の2本の大銀杏。天堂(拝殿)を参拝し、順次お詣りし、最後に本堂で参拝して階段を下りたら一願地蔵尊像があります(一つだけ一心に願うと叶えられると言われています)。
 集合写真を写し清荒神駅に向かいました。今年の新春ハイク中山三寺参り終える事が出来ました。参加していただきました皆様有難うございました。

2024年目覚ましハイク 近江富士に登りましょう

記:S.S
実施日:2024年1月6日(土) 天候:晴れ時々曇り
参加者:19名
コース・タイム:野洲駅 09:40 → 09:43 野洲市役所前 → 09:53 野洲駅口 → 10:02妙光寺 → 10:22 御上 神社前🚻10:32 →10:40表登山道入口 → 10:41登山道入口 → 10:42山出前バス停 → 10:43 登山道入口 → 11:17 女山分岐→ 11:54 三上山にて昼食12:14 → 12:43 妙光寺分 岐12:53→ 13:00 光寺峠→13:16東光寺日陽山 → 13:53光寺山14:03→14:16 妙光寺山磨 崖仏→ 14:24妙光寺山磨崖仏入口 → 14:35 野洲中学校交差点→14:50 野洲市役所前 → 14:53 野洲駅(下山)

 買ったばかりの軽アイゼンを張り切ってザックに詰めて参加した近江富士。本当に1月?と疑うほどの暖かい陽気で登り始めてすぐに汗がでてきました。
 登る前、道路から三上山を眺めながら「低い山だなぁ」と言ったのをすぐに後悔するような、なかなか急な登りが続きます。必死で登った先に“肥満度確認可能”の割岩が出てきました。二つの大岩のかなり細い隙間を通れるか?といったもので、もちろん全員チャレンジ!無事全員成功しました。
 その後も岩場多めの登りをへて頂上へ。昼食時は急に冷えてきて慌てて上着を羽織り、歩き出すとまた汗が出てと、とにかく山行中ずっと脱いだり着たりが大変でした。
 そしてここからが本当に大変で(笑)、三上山から下山し、すっかり勝手にやり切った気持ちになって歩道を歩いてたのですが、そこからもうふた山越える行程が残っていたのです。
 今からこの山2つも越えるの?と一瞬心が折れそうになりましたが、ふうふう言いながらも山頂に立てて、素敵な景色を眺める事ができて、頑張れたと達成感を感じる事ができました。
 そして三上山はどこから見ても綺麗な富士の形で、さすが近江富士と呼ばれる山だなと感動しました。
 楽しく参加させていただき本当にありがとうございました。

2023年の活動レポートへ

2022年の活動レポートへ

2021年の活動レポートへ

2020年の活動レポートへ

contents

「*」付きは、会員専用です。


(スマートフォン用QRコード)